詩はいらない/
乱太郎
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい
詩はないほうがいい
幸せなものに
文字はいらない
笑うものに
理屈はいらない
言葉で感じるより
しんなりと
あっさりと
肌で感じてしまう
詩はいつから生まれた
詩はどこからやってきた
詩はいらない
そう
書いて
これは
詩なのか
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