川の記憶/
フクスケ
以前
河口の先には
広々とした
流れがあった…
いつからか
記憶が途切れる
埋め立てという
埋葬が始まる
そうして
出口のない流れになり
通過して行った
それぞれの記憶
が いつしか
澱み 幾重にも
重なり
川面が
話声のように
波立つ
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