街/皆月 零胤
 

は 生きていて
   たくさんの人
を   飲み込み
      迷わせ
そして
消   し   て
      しまう


そこは
 たった
       数年
で 
  見馴れないもの
に     なって

見知らぬ人
ば   か   り
        に
       なる

 
そこに
  残っている
      ものは

       記憶
を      
       誘発
する
 懐かしい
       感覚    
だけ



    *


朝になると
 満員電車に
  詰め込まれ


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