スピロヘータ/
KETIPA
裂け目のように
はりつく雨筋
くすぶり続ける塵の水滴
仰いだ
仰
い
だ
煙が雲と同化した
酸性の石英が
びっしり敷き詰められ
た 道で
両手を外して身をなげうった
ざざざと鳴る日に
雨殴る日に
化学反応したかった
隙間に爪入れ
甲羅を剥がして
叩き割る
砕かれた心臓 を
血液と共に
ちりばめる 湯気を掻き消す
合成された稲妻を浴びて
世界の片隅に寄生した
もう冷たい彫刻の下敷きにはならない
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