鋭角七角形/KETIPA
 
 削りカスが飛散すると共に
針に光沢が戻る
ぎざぎざの淵がついた葉に差し込むと
    一瞬抵抗した後屈服する

 雪に墓標を立てる
片栗粉のような景色のなかに虚ろに佇む
  立てられた部分だけ液体に戻る
春になったら墓標は横になっているのだ

 踏切が閉まりきる前に
  月が刺さった
流星群が抗議デモを起こして殺到する
        けれども法案通らなかった

出っ張った鎖骨が指に当たった
  不思議に必要性を感じないパーツ
   研いだナイフでここだけ削げば
  何人こちらを振り返るだろう
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