午後、水飲み場で/yozo
 
いるのは、タイトルが一様に受信者達に強く覚えのあるものだったからではないか?という程度のことだけだ。なぜなら、後手とはいえ究明のためにも‘本文を書き込んでください”と掲示板がいくつか各所で立ち上がりすぐにそれぞれはリンクされていったけれど、具体的例としてメールの内容が世間にさらされる事はなかったからだ。
ただ、曖昧な、送信者への怒りや待ってたのにというウワゴトのような書き込みは、依然日を追うごとに増えている。
受信した時の戸惑いは
一瞬でゆらいで耐えがたい熱を持つらしい
その症状が噂になって人々の耳に届いたのと気象史上稀に見る猛暑に警鐘がなりだしたのは、きしくも同じ日の午後の出来事だった。
そして、ここ数日は、嘘でもいいからと、そのメールの到着を待ちわびる症候群が確認されだしている。異常気象のおさまる気配は衛星写真で見る限り一向にないらしい。












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