望言と我/
赤澤るろる
辛いのなら死ねばいい
そんな答えを
出してしまった
すると
強烈な解放感と共に
「何か」に足を絡め取られた
痛みは無いが
全く別物の痛みを感じた
死ぬことへの
拒絶を
私は知っていたらしい
それに気付いた時
涙と共にベッドの上に落ちた
最高の眠りだった事を覚えている。
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