二次的創造性を生ませたい/北村 守通
合唱団に所属する機会に恵まれた私は幸運だったと思う。ステージに上がろうが、人前に出ようがもの怖じしない心臓、声の飛ばし方等々を覚えることが出来たし、何より様々な詩に向かい合うことが出来た。合唱曲は詩の存在が先で、それらは特に有名どころの現代詩が多い。が、正直合唱をやるまでそうした詩人や詩の存在を私は全く知らなかった。
作曲のパターンについては、先に自分の作った曲に合う詩を探す方法と、詩に合わせて曲を作る方法がある。後者の場合だと特に、作曲者に『創らそう』とするだけのインスピレーションを与えなくてはいけない。それは創造を掻き立てる力である。そして、それを歌い手はどの様な世界を築くか考え、四苦八苦する。
創造性が2つ、3つと連鎖していくのである!何と素晴らしい連鎖だろう!
それで私も詩を描こうと思った。こうした創造性の連鎖を生み出せないものか、と描いているつもりである。夢は余りに壮大すぎるか、努力もちっとも伴っておらず、必要な才能やセンスもないが、やっぱり創る、ということは創らされる(衝動を受けて)ことは楽しくて仕方がないのである。
伝えたいのではない、創らせたいのである!
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