純粋正義への架橋14/チャオ
もし、今手元に地図があるなら開いてみてほしい。
そこに書かれたものは、個人的熱を奪われた、僕らの住む地球が描かれている。
それを眺めても、誰も涙を流すことはない。
名前さえ奪われた建物の群れが、そのページいっっぱいに広げられている。
そのまま、自分の住むページがあるのなら、
どこか行ったことのあるページがあるのなら、そこを再び開いてほしい。
そこに記された数字は、物語性を帯びてくるはずだ。
自宅ならば、そこで進められる、今の自分の物語を。行ったことのある場所ならば、そこにまつわる思い出を。
ひとたび、情報のみの、熱を奪われた図は、「君」の目の前でひとつの作品となる。
道を
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