薄荷/
Utakata
ところで
降りる
見回して
ちょうど足元にあった小石
蹴飛ばすかわりに
空の鞄の中に落としこむ
かえりみちにかぎって
電車はいつまでも来ない。
空が暮れる
ドロップが
またひとつ消える
3.1.「線路は歩かないことに決める」
小石のかわりに
昔の約束を
つまさきで蹴飛ばしながら車道を歩く
真夜中だから
道からそれて
草むらの中に消えてしまっても
誰も何も言わない。
約束
口にしても
もう薄荷の味しかしない から。
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