白い羽/
Izm
白い街が僕らを消して。
溶けるように
やわらかな鐘の音が
胸を締め付ける
この風の匂いを
君に届けたいのに
まだ・・・。
瞳は もう
見つめることも
許さないけど
溢れそうな君を抱いて
泣かないで。
そっと、遠い波が
僕らをせめる。
蒼く揺れる月は
君を染め上げて奪う
なぜ?
言葉にならない想いは
沈んでゆくね。
今
この手の中で
白い羽が微かに震えた。
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