陽炎/
ヒロシ
あの向こう
ぼんやりと揺れる
陽炎のような
ボクノユメ
草原の風とともに
流れてゆく
真夏の空は
呼吸を忘れそうな
快晴で
太陽は
僕の外側を焼いているはずなのに
内側まで
焦がされそうで
瞼を閉じれば
血の流れと
温かさを感じる
鈍りゆく思考を
混沌とした
沸き上がる想いを
僕は
空に放つしか出来なかった
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