ブリッシュノンの成果/詩集ただよう
ブリッシュノンブリッシュノンブリッシュノンブリッシュノン・・・
いくらなのでも買えるようになったと白痴の呆気が私の部屋に来てからずっと呟き続けていて、とうとううざったくなった私は「お前に対して生理的に感じる嫌悪感」まで言いながら、利き手に取ったボールペンを外側の白目から涙腺へと押し込むように刺し込んで、床のよろめいた白痴の顔面をかかとで八回も十回も振り落すように叩き付けた。相当に痛い様子で初めは仰け反ってまるで海老だったが、気を失ったのか動けないのか動かなくなった白痴を起こそうと、近くにあったアイロンの電熱器のようになった鉄の先で、目と反対側の耳がそれとわからなくなるまでぐちゃぐちゃと強く掘り続けた。その途中でいつの間にか死んでいた白痴には終わると目も当てられないがお陰で頭はすうとして、ようやく白痴に感謝した。
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