「宝石」/
小川 葉
宝石
ではないものばかり
身につけて
宝石になる
女たちに
贈ったものたちは
埋もれた
地層から発見された
女だてらに
それは
光を失わない
夜空の星の数だけ
駆け引きがあり
生まれてから
死んだ
無数の言葉
ではないものばかり
人は
宝石として
欲しがる命の
証のように
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