水紅/
十二支蝶
この両手の広げて 両闇の夜 空
被りながら濡れたまな板をみる
喘ぐものは 名前などなく その前から
地球を喋っていたように、肌を捲り
恥ずかしがっていく
この両手の上げて 倒れる気美しい響き
被りながら濡れた月の水
ここに辿りつくまえに足を越えて
まだ辿り着かぬ気がする
この両手の広げて 両闇の夜 空
被りながら あ あれが
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