ヌード/ヒロシ
 
みんな何もないような顔で
街を歩いて

だけど夜になれば
男の前で

その内側にあるものをさらけ出す

欲望が先か

愛が先か

それによって

満たされるものも変わってくるのに

誰かにしか見せない声と
表情と
素肌で

狂い合っているのだろう

いいさ

時には欲望のままに
求め合うのも

激しい夜の奥に襲う
孤独感に覚悟があるのなら

キレイな笑顔のあの子も
他の誰にも見せない夜を

隠し持っているんだろう

そんなことを想う

ぼくの胸にも

孤独の風が

吹きすさぶ
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