宙の夜/
松本 涼
ひび割れた
石の階段で話そう
どうせなら
星も呼ぼう
僕らも宙に浮いてる
お昼ごはんを
考えるより
大事なことがあるんなら
きっともう
眠ったりしない
きみの好きな光で包もう
どこに何が
あるのかそんなの
秘密でもなんでもないよ
気が済むまで
バラバラにすればいい
そのまま
どっかへ行ったって
それはぼくの
後ろへ回っただけさ
ひび割れた
夢の隙間に潜り込もう
身軽なかっこで
会いにおいで
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