黄色い蝶2/あすくれかおす
天辺から雀がちゅんちゅんと
朝をまっすぐに降りてくるのが月曜日
とりとめもなくニュースは流れているように見えて
私は本当の川べりを散歩したいと思って家を出た
ほら この朝のこの感じですよ
どうしても伝えられないことがあって
それは順序とか相手とかそういうことではなくて
何かそのとき その時間の私だけしか持ってない気持ちで
私は言いようもないことなのに 誰かに「あるでしょ?」と質問したくなる
私の朝の日課はこれ
ふわふわと川べりを歩く それだけである
ずっと東を向いて流れる川面を見つめていたら
とてつ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)