意 味/るか
 
意 味















人の影が路上に焼きついている
今も猶、夏は
幾百万の鐘をならす


それは
べつの希望の道をひらく
祈りへの
合槌にすぎない


だが 祈りはそれだけでは
余りに よわい
言葉にすらならない 祈りは
音楽のように
ながれてゆく


祈り
このよわい意志をどうしよう
他力をたのむつみかさねを
せめて
できるだけ遠くへ
遠くの海へと運べ
昨日の 

よ!


これは只の
叫びにすぎない
無意味な叫びには
こう 書かれている











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