届かない夜/
ヒロシ
いつも答えを探してる
路上の白線の上
電車の床下
人工の護岸
森を吹く風
だけど
最後の答えは
世界中のどこでもなく
この脳の中に生まれる
与えることと求めること
その間の
不確実さに揺さぶられながら
いつも明日を探し始める
きみの心に届かない
いくつもの叫びが
赤いランプを点滅させる
クレーンの向こうの
夜空に吸い込まれる
小さな川のほとりで
ぼくは答えを見つけかけてる
戻る
編
削
Point
(1)