テディベア、ハンブルグのヘヴィロックバンド"ファウスト"へ会いに行く1971/構造
まずは大間違いからはじめた
朝焼けで焼身自殺してやる
俺は日の出を待っていたのだ。
案の定間違いで
脳みそが震えながら悪態をつきはじめた
寒がりの嘔吐に似ていた
白い息を、白い息を、
ヒッケヒッケと止めた
方向がわからないほどぼんやりし
そして辺り一面は白まみれだった
遠鳴りは声だけで
ぶつかってぶつかって
いや、うそかもしれないけどこれって
ぼくのまわり数センチだけに音波を反響させる
壁があるということなんだ
テディベアよ、テディベアよ
クソがつもったクソ田舎で
しょっぱい仕事なんていくことはない
おまえはハンブルグのヘヴィサイケバンド
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