未来へ行く詩/doon
 

 昔の詩の中は未知でいっぱい
 何ていったって私は戦争なんて凶悪なものを知らない
 かといって飢餓や
 疫病も知らない
 病院行くなり
 両親頼るなりすればすむ

 満たされた世界から
 想像だに出来ない世界の言葉を見ると何とでも言えた
 陳腐だとか
 よくある言葉だとか
 天使なんていうなとか
 もっとレトリックとか
 言えた気がした
 それもそうだ
 この時代を言ってなんかいないし
 時間がまったく違うところの話
 残したのだろうか
 残ってしまったのだろうか
 どちらだろう?

 私たちの詩が行こうとする場所は
 戦前戦後の人たちよりも不明瞭に
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