空想世界/ポッケ
 

「とりいそぎ水琴窟を送ります、異境の夏を静寂しなさい。」


白昼に虹色柳が揺れるとき僕たちだけのワインを注ごう


柱撫でいつ帰るのと訊く枝に右肩上げて焦らした鳥居


薄闇の草の陰から跳びはねた王子あなたは第何王子



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