IN DA BLUE/エヌジーマ
部屋でクーラーをつけてゴロゴロしてると、
室外機のファンが今にも爆発しそうな音をたてて生ぬるい空気を吸い、
ダクトを通って室内に冷気を運んでくる。
俺は閉ざされた窓を20cm程開ける。
するとその隙間からジメジメとした熱気が入り込み狭い部屋を占領しようとした。
左手の人指し指と中指の間で挟まれたタバコの煙が
熱気の侵入を阻む。 吸っては吐いて、吸っては吐いて・・・
ただ無意識に繰り返されるその行動は、ジャンキーの常識よりも滑稽で、
アルコール依存症の友人並みに何かに抵抗を続けているようにも感じられる。
「やる事がない!」
相変わらずTVは真実を語らない。
まわされたチャ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)