氷の指輪/
松本 涼
氷の指輪
転がした
真夏の坂の上から
輝きながら
回った
きらきら
くるんくるん
きらきら
くるんくるん
氷の指輪
縮んだ
太陽とコンクリの間で
転がりながら
縮んだ
ゆらゆら
くすんくすん
ゆらゆら
くすんくすん
もう帰ろう
と言われた
そっぽ向いたまま
そんなこと
言うなんて
どうしてだか
わかんない
溶けて
無くなるまで
見ていたいのに
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