破壊/
ヒロシ
何か大切なものをいつも忘れながら今日も
僕らはこの世界を動かしていく
信じるものさえ見失い
今じゃもうぼろぼろの
世界を漕いでいく
そうやって昔から歴史を繰り返し
大砲はいずれただの
鉄の塊になる
そこから放たれるのが美しい希望であることを
哲学者は祈り出す
今ここにあるのは
想像以上の危機と
現実感の無さ
絶望すらしない誰かが
またわからなくなって
破壊しようとする
そう
それこそが
大切な何かだとも気付かずに
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