ミニーマウス・レター/青木龍一郎
僕は夢の国に住んでいる
愉快な友達だってたくさんいた
肌の色の病気の熊
言語障害のアヒル
狂犬
僕は笑い続けた 血を吐くまで笑い続けた
僕は踊り続けた 気が狂うまで踊り続けた
僕のガールフレンドは最後にこう言った
「ミッキー、私は明日からブラジルの工場で働くことになったの
ミッキー、私はあなたと踊れなくなってしまったの
ミッキー、子供たちの笑顔が嫌いだった
ミッキー、子供たちの目から血が流れるのをあなたは見た?
ミッキー、塗りすぎた赤ペンキのよう
ミッキー、子供を殴り親を蹴り老人を殺し赤ん坊を食べる
ミッキー、入国者は性別問わず強淫した
ミッ
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