冷たい朝の祈り/
りぃ
何も無い冷たい朝
青白い何もかも
月明かりを殺して
太陽は上がる前に皆で食べた
闇ではなかった
光りを失ったが
そこは確かに闇ではなかった
太陽の名残か
月明かりの残像か
うっすらと空を映して
街を映して
僕らはその青白い朝の中
霧かかる夢の中
新しい始まりを待つ
目を閉じて
口を閉じて
耳を塞いで
目を開ければ
口を開ければ
耳を澄ませば
新しい明日が来るようなそんな期待を抱いて
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