病める秋/
狸亭
うすっぺらい僕らの骨が浮かんでいる
遠くに流れる灰色雲に染み入る
戦争に負けたような色した怠惰
水槽に泳ぐ透明な魚みたいだ
太陽のある風景はもう吐き出され
旋回し流れ行くこの秋の夕暮れ
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