白紙の散乱/
しろう
あえて描かないことは描ききることと同じで
透明にはじける炭酸水が吹き上げる泡のように
この七行に込めるものは
あなたを愛する、ということではなく
砂時計が流れ落ちるのを眺め続けている
ほんのわずかでほのかな喜びと寂しさを
あなたと分かち合いたい、とする気持ち
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