線/藤井和
 
枕を毟りたくなる
 夜
 女は僕を
 食んでくれる

 寝転ぶ女の曲線に
 僕は
 山の稜線を
 重ねる

 目を瞑り
 女の
 線
 を
 踏みつけながら
 真っ暗な
 頂
 をみる

僕が
こだまになって
小さく
女の口から漏れる

 線
 は
 土






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