小麦/十二支蝶
 
涙から家鴨飛び出す
嘲笑う切れ味に感情に焼けて
さすが私の髪の毛だ真っ直ぐに泳ぐ

そのまま息をとめて
泳いでみたくはないか
アラダ アノラ ラダ
五月蠅い 受け止めて

沸き逢うお湯に小走りし始めて
灯りを塗りたくる汚い夜に
人間の真似を真似て私 べたつく目

そのまま声をとめて
泳いでみたくはないか
風の海に知んでみたくないか
そのまま息をとって
苦しんでみたくないか
お前はそれが恐い 泳いでみたい
アラダ アノラ ラダ

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