夏の氷熱量計/唐草フウ
(心、あつく)
。
なつの海のふちに
哀しさがあつまる
はげしさの内情
イベントの回転ドアだけ
とても窓が蒸してる
波があつい
涙つめたく
背景にはラテン
砂で足もつれ
消えていった恋びとの数
消えていったいのちの
あ、あ、あ
かがやきすぎて
夕陽までいられない
(心、つめたく)
。
氷よりも重ねて
冷めてしまえば
刻まれただけ
月だけが美しい
笑えばすこし
穏やかな夜よ
裸で踊れば夏
放出したアドレナリン、
す、ぎ、て、
事故りそうな夏よ
海は、振動をやめないから
もどかしい夏の前夜
実はつめたいほど
燃えている
氷の中にあるジレンマと同じね
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