下衆野郎/
風船6号
※ぼくが書きたかったのはこういう詩じゃないけれど
ただ手のひらに乗っていた
表現に事実なんてものは存在しないし、存在してはいけない
そう思って嘘を書いた
嘘をつくよりは幾分増しだと素直に思う
詩を書く奴はみんな嘘書きの正直者なんだな、と
ヘルマン・ヘッセの詩集に教わった
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