ペンキをぬるまいにち/つばくらめ
ぼくはいま
たいいくかんのぜんぽうの
ぶたいがぜんぶかくれるほどの
しろいきゃんばすのまえにいる
きみはみぎてにきいろいペンキ
ぼくはひだりにぼくのペンキ
きみのペンキがこをえがく
ぼくがあとからおいかける
せんのとちゅうがかさなった
ぼくがちょっとおいこすと
いやないろがだらりとたれた
しろいぶぶんがこわいから
ぼくはペンキをぬりたくる
しずかなしろにすいこまれそう
どこをぬったかもわからない
なにいろなのかもわからない
しろいぶぶんがこわいから
ぼくはペンキをぬりたくる
きみはいっぽとはんぽさがって
ぼくのことをまがおでみてる
みぎてにペンキ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)