スタティック/
udegeuneru
ろっこしい。
つぎはぎの合皮に悲しく貧しい精神が宿る。
すりきれたぶんの思いとかがどっかいった。
タンクトップが汗で張り付いて気色悪い。
少し大きめのシャツがぬるい風をかき集める。
なんとなくいろいろあきらめていく。
ぼんやりとした雲空が
なにかの予兆のような赤みを帯びて
5頭身ぐらいのおっさんが手を振っていて
サンダルから放射される夏の気配を感じている。
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