実守る日々/
唯浮
葉に翳る白桃の
香に透き通る憂い
青く伸びやかに
移ろう若き眼よ
白墨の粉に指を染め
唇は今日も弛緩する
午睡の夢に残り
紙の切れ端に
忘れんとする戸惑い
まだ熟れぬ実よ
涼やかに飲み干せよ
湧き出づる内
思惑のまにまに
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