遠い夏のあの影/
亜樹
あの頃我慢できていたことが
この頃はもう耐えられない
硝子越しに向日葵を見る
あの熱い暑い夏
やかましくなく蝉が
庭の木に止まる
あの熱い暑い夏
直下する日の光は
室内に辿りつかず
あの向日葵の眩しささえ
虚構のように薄暗い
あの熱い暑い夏
肌を焼く日の光
滴る汗のにおい
思い出せないのは
私が元から知らないからか
硝子越しに向日葵を見る
あの熱い暑い夏
あの頃我慢できてたことが
この頃はもう勘弁ならない
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