休日/松本 涼
 


乳白の空へ電車は走る

「一緒にどうだい?」

そう言われても

なんとなく僕は起きただけ
まだまだ地上で夢見たい

「それならお先に」

と電車は消える


窓の外には
忘れ物のように
漂うアナウンス

「おはよう 今日が始まるよ」

乳白のシーツへ
僕はまた落ちていく

「おやすみ 今日は休日なんだ」


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