ひと粒、/
終
ひらかない花など、あるだろうか
どんなにか速度をかえようとも
いつかは、ひらき朽ちていくものなのだろう
とどまることのなく
枯れおちていくからこそ
芽が出てくるのだろう
風が吹いている
露がおちていく
雨あがりの空
満月の色、ひと粒。
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