第2章 変わったお友達/箱犬
 
わぁ、きゃあ

きゃあ、その騒がしいことといったらありませんでした。ブックルック・ペンシルバッカス・リトル・ランブル

フィッシュはあまりのうるささに口を塞いでいた手を耳においやって、目をぎゅっとつぶりました。


かしこい皆さんならわかるでしょう。そう、フロゥライの言っていることは間違いでした。影は呪いの言葉

なんて言っていません。ただの一言、ほんの一言だけこういったのです


『友達になってよ』


ああ、そこでフロゥライを笑ってはいけませんよ。あなたも月の夜、うっすらと光る月明かりの下、見た

ことも無い影があなたに話しかけたりしたらちゃんとお話できますか?できる、というひねくれものの子

もいるかもしれませんが、それはあなただけかもしれません。いえ、じつはもう一人だけ確実に、そんな

ことはわけないさと言う子供がいました。だれでしょうか?もうわかりますよね。


そう、あの小さなブックルック・ペンシルバッカス・リトル・ランブルフィッシュだったのです。




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