第2章 変わったお友達/箱犬
『遅いぞ、リトル!』
もちろん、ブックルック・ペンシルバッカス・リトル・ランブルフィッシュは風のように速く走りましたし、
本当はそんなに遅くは無かったのですが、ブックルック・ペンシルバッカス・リトル・ランブルフィッシュは
シントリンの言葉に酷くがっかりしたのです。なにせ、自分は小さなエルフだと信じ込んでいるのですから
いくら風のように足を動かしたところでみんなより早く広場に行けっこないのです。…もちろん本当はブック
ルック・ペンシルバッカス・リトル・ランブルフィッシュ(もう結構!!)が影のようなものに見とれていた
からなのでしょうが、小さなエルフはそうは思いませ
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