ミルキーウェイ/西日 茜
 
あの螢祭の夜
ミルクの河 渡った
ボクの手が少しギュッとして
キミは 痛い 顔を顰(しか)めた

力の加減を知らない
ボクを許して
少し折れてしまった指

キラキラしながら
唇を噛み締めて キミの雫
ぽろりと落ちた

暗黒の夜に許された
トロイメライ 千夜一夜の恋

果てしない群青と
無数の大小の天体が降り注ぐ

初めての夜 なのに
ずっと前から知っている


ずっと前から知っている


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