解放雨/
唐草フウ
「アサガオがひらいたら
二人の傘にしよう」
はねているこの粒の
行方を捜せば
水の 音、だまり に到着して
バ
シャ
バ
シャ
足に伝わるだろう
雲がたかくなれば
しだいにミルクの膜がとれて
地球の色が
み え て く る
思いっきりかぶっても
うなだれなければ
顔をあげていれば
アサガオのねむる短い時間だけ
ふたりは歩く
かえるになった気分で
じゆうな泳ぎ方で
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