フライフィッシングと詩(その2)/北村 守通
 
らない。
これが他人の文を読む、ということだろうし、批評なんだと思う。
けれどもこいつが何とも厄介で、完成した品物を外から眺めるだけではやはりどこから解析すれば良いのかわからないし、更には何が良いもので何が良くない物なのか(自分にとって)さっぱり判らない。
様々な方々が、この部屋で批評を論ぜられている姿が私には常に眩しく映る。それは丁度隣で美しいキャスティングで洗練されたフライを投げ込み、衝撃を与えるに足りる一匹を釣り上げる本当のベテランアングラーの姿に重なったりしてしまうのである。
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