流れ行く日常/kauzak
立ち止まっています
雲を眺めるくらいしか
能がなくて
あぁ ぁ ぁ
も ぅ
何処へ行けというのでしょう
あなたは
いや私は
ホウコウを示してくれさえすれば
どこへでも
今なら
ただ流されて
どこへでも
赴きます
雲が流れています
私は立ち止まって
ただ見ています
はぁぁ ぁ
ぅ く んっ
息を止めて
そのまま消えてしまえたら
どんなにか救われることでしょう
けれど日常は続きます
ただ
立ち止まったままでも
風を感じることはできることが
せめてもの救いなのかもしれません
雲が流れていきます
怖ろしいほどの速さで
私はただただ見送るだけです
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