サマータイムブルース/udegeuneru
 
土手で三角座りしていると
サマータイムブルースが聞こえてきて
おまえ死ねよっていわれてるように思う

で やばいなって思うんだけど
何をしているのかと聞かれて
アリの観察をしているのです
とはいえない

毎年言ってるようだけど今年の夏はちょっとすごいくらい暑い
太陽ギラギラで
困る
毎日つらいぜ

不満かい
不安かい
俺たちがなんとかしてやるよ


おれたちは死を身に纏った恐龍のようだ
鳥にはなれやしない
進化を拒んだんだから

やつらの死に様は
生命そのものが馬鹿だ
というメッセージ
あるいは詩のようなものに思えてならなかった

キャデラックに乗って墓場まで行ってはまた戻ってくる
首の長いあいつのようにさ
喪失感さ
もろもろのさ

孤独かい
めんどくさい
俺たちではどうにもならないよ


果物を通行人にぶつけて倒すゲームが全世界的に流行りだした

サマータイムブルースはそこらじゅうで響きはじめた




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