「海に行きたいと思うとき」/ベンジャミン
 
空と海とが
おなじ青だと思えるほどの
白い砂浜だった

波打ち際には
貝殻がおどっていて
それにあわせてはしゃいでいる
君がいた

スカートのすそを気にしながら
それでもときおり打ち寄せる
予想以上の波に濡れている
君がいた

もっと早く連れてきてあげれば良かったと
そう思えるほど楽しい
一日だった

「帰ろうか」って僕が言うと
口をとがらせて嫌がる
君がいた

「もっと早く来れば良かったね」って
仕方なさそうに拾った貝殻を
海にかえしている
君がいた

スカートのすそはすっかり青色になって
まるで
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