飴色のすたるじゐ/
三上あず
握り締めたのは
あの日の青
解いたのは
いつかの夕焼け
ねぇ
時さえ許せば
気の遠くなるあの日まで
歩いてだって行ける
朝が来て
夜が来る
不変の真実ばかりを
抱き締めて そのまま
ねぇ
誰かが許せば
全て投げ出したとしても
生きていけるのに
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