僕の優しさ/
small hands
君を傷つけたくなかったんじゃない
傷ついた君を見て
自分が傷つくのが怖かったんだ
君を傷つけたくないからと
自分に言い聞かせては
君に伝えたかった一言を
どれだけ置き去りにしてきただろう
本当は聞きたかったのに
分かったふりをしてきただろう
君が傷つくのは怖いけど
自分が傷つくのを恐れることだけはやめよう
僕の願う 君への優しさは
僕の強さにつながっているから
君が願う 僕の優しさは
温もりだけを求めるものではないのだから
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